Activity-Dependent Spine Morphogenesis: A Role for the
Actin-Capping Protein Eps8

樹状突起スパインの形態形成はアクチン細胞骨格系を通して細胞の活動依存下によって制御されている。しかし制御する過程の分子メカニズムについてまだ十分に分かっていない。本研究で、著者たちはEps8(actin-capping protein)がスパインの形態形成に必要であることを報告している。Eps8はシナプス前側とシナプス後側に局在しているが、シナプス形成に関する報告がまだない。著者たちは樹状突起スパインの頭部にEps8が豊富にあること、それがスパインの形態形成やシナプス可塑性にとって必要であると証明した。Eps8の発現抑制がスパイン内でアクチンの重合とターンオーバーが増える。これはEps8のactin-cappingの活動性による現象と一致する。また、Eps8の強制発現はスパインでの興奮性シナプスの局在が増える、それと同時にシャフト側のシナプスが減る。さらに、Eps8のノックダウンによってcLTP(chemical LTP)によって引き起こされるシナプスの構造と機能変化が小さいことが分かった。以上のことから、本研究は興奮性シナプスでのEps8の新たな役割を明らかにした。