5-HT2 receptor-mediated reversal of the inhibition of hippocampal long-term potentiation by acute inescapable stress 急性的な回避不能のストレスによって海馬のLTPが抑制されるが、5-HT2 受容体を介して回復される。 要約 セロトニン作動性システムはストレスに対する作用として主に中枢神経系で仲介と調節に関わっていると知られている。これまでに、ストレスを受けた動物において海馬CA1領域でのLTPの誘発が抑制されることが報告された。またその抑制はフェンフルラミン(細胞外のセロトニン濃度を増加させる)投与によってLTPが回復された。また、フェンフルラミンの効果は5-HT2受容体のアンタゴニストであるシナンセリンによって阻害された。これらのことから、筆者たちはセロトニン性薬物の促進的作用はストレスによるLTP抑制だけにではなく、5-HT2受容体によってLTP抑制を回復させていることを見出した。 |
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