Enhanced polyubiquitination of Shank3 and NMDA receptor in a mouse model of autism

Bangash MA et al., Cell 145:758-772, 2011

http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S009286741100434X

 Shank3のカルボキシル末端の欠失は自閉症の発症に関連した遺伝子変異のひとつである。この変異蛋白を1コピー持つマウス(Shank3ΔCマウス)では、正常のShank3蛋白とNMDA受容体サブユニット1のポリユビキチン化が促進され、これらの蛋白レベルが減少していた。皮質におけるスパイン形態やシナプス数は変わらなかったが、NMDA受容体の活性は低下し、それに伴いNMDA受容体依存的LTPとLTDは減弱していたが、代謝型グルタミン酸受容体依存的LTDは逆に増強した。Shank3ΔCマウスは社会行動異常と統合失調症様の行動異常を示した。以上の結果はShank3遺伝子のハプロ不全とは異なるメカニズムが自閉症を引き起こす可能性を示唆している。