脳科学を超えた新しい学問分野を創設する

ごあいさつ

略歴

履歴

教育歴:
1974-1980           群馬大学医学部
1980年5月           医師免許取得

1980-1984          群馬大学大学院医学研究科薬理学
1984年3月          医学博士取得

 Position held:
1984-1988          群馬大学医学部薬理学 助手
1986-1988         コーネル大学医学部神経生物学研究室( Professor D.J. Reis) ポスドク
1988-1991         国立生理学研究所神経化学部門 助手
1991-1993         慶應義塾大学医学部生理学教室 助教授
1993-2002          群馬大学医学部付属行動医学研究施設行動分析学部門 教授
2001-2006          群馬大学医学部付属動物実験施設 施設長
2003-present      群馬大学大学院医学系研究科神経薬理学 (高次細胞機能学) 教授 (大学院改組に伴う)

主な学会活動

2006年3月  第83回日本生理学会大会  プログラム委員長
2009年6月  
神経組織の成長・再生・移植研究会(GRT研究会) 世話人代表
2011年8月  国際神経化学会(ISN) Bienial Meeting 2011 in Athen  プログラム委員長
2013年8月  国際神経化学会(ISN) Bienial Meeting 2013 in Cancun  トラベルグラント委員長
2014年9月  第6回国際神経化学会(ISN)スペシャルカンファレンス 組織委員長
2015年9月  第58回日本神経化学大会 大会長

自分史

私は1954年10月8日に東京の動坂で生まれました。その後埼玉県の川口に移り住み、大学進学とともに群馬県の前橋にやってきました。群馬大学医学部を卒業後、薬理学の大学院に進みました。当時、群大薬理の教授は小幡邦彦先生(現日本神経科学学会 学会長)でした。その時に、脳の発達過程を二次元電気泳動で解析する事により、神経発生関連蛋白として同定した蛋白がドレブリンです。ドレブリン(drebrin)は DEVELOPMENTALLY REGURATED BRAIN PROTEIN の略語として命名しました。神経発生に関連する蛋白として現在まで生き残っている蛋白はドレブリンとGAP-43だけです。それ以降、途中2年間ニューヨークのコーネル大学医学部神経生物学教室留学中をのぞいて、ズーッとドレブリンに関係した仕事をしてきました。

その割には研究場所は次々と移り、群馬大学医学部薬理学教室2年、岡崎の生理研2年半、慶應義塾大学医学部生理学教室2年と渡り歩いた後、1993年から現職に着任しています。

その間、ドレブリン蛋白の精製、遺伝子のクローニング、抗体の作成を行い、ドレブリンのアクチンフィラメント制御活性を見いだしました。

神経細胞の特色は軸索や樹状突起と呼ばれる長い突起を持っていることです。この複雑な形態は、発生過程に形成されるのですが、形態変化の起こった部分の膜直下には必ずドレブリンが濃縮されていることがわかりました。この研究を通じて驚いたことは、成熟した神経細胞においても樹状突起スパインにはドレブリンが濃縮していると言うことです。このことは樹状突起スパインは絶えず形態変化をしているであろうことを示唆していました。

今でこそ、樹状突起スパインは神経活動依存性にその形態を大きく変えることが知られていますが、当時はシナプス前部の形態変化(スプラウティング)はよく知られていましたが、シナプス後部はむしろ安定な構造であると考えられていました。そのころ、スパインは発生途上のダイナミックな形態変化を行っているアクチンを持っているから、柔らかいはずだと言っても誰も相手にしてくれませんでした。

その後、樹状突起スパインのアクチン細胞骨格制御全般に興味を持ち、樹状特記スパインにおいては、骨格筋に似たアクチン制御機構が重要な役割を果たしているということを提唱するに至っています。また、シナプスは機能的には神経細胞とは切り離して考えることのできる構造体であるため、シナプスを脳機能の最小単位として脳機能を語ることを目指した研究も開始しています。

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